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かえるの歌、という歌についてではない。本物のかえるが鳴いている、そんな夜のはなし。



私が生まれて三年生の一学期までいた家は家のすぐそばはかなり薄汚い環境だったが、少しいくと田園風景なども見られる。今くらいか、もっとあとか、とにかく半袖の頃、沢蟹を父と、というか父が捕った。で、沢蟹を盥に入れて飼っていた。えさはご飯粒と、時々煮干をやる。これは私がやった。そうこうするうちに夏休みになり、ある日大変なことが起こった。


「沢蟹の背中が割れとる!」中から何か出ているし、泣かんばかりに訴えた。と、父が見にきて「これは卵をもっとるんや。お母さんになるのや」それにも驚いたが、とりあえず死んでしまうわけではないらしい。でも、卵を持っているから、ちゃんと産めるようにもとの川へ返しに行った。



さて、今度は引っ越した先の家でのこと。ここは田園というより農村そのものなので、夜になるとかえるがげこげこ鳴いているのだ。大体稲の苗が分かれてしっかりした苗になると鳴き始め、稲を刈る頃にはいない。稲を刈る前にすっかり田の水を抜いてしまうが、それより先にはかえるはいない。ここでたまたま蛍が部屋に飛んできた。一匹か二匹かそれくらいだった。ずっと部屋に入れておこうかなと思っていたが、やはり父にああいうものはふわっと来てふわっとどこかへいくのがいいのだから、放してやれといわれた。

今部屋には氷柱も生えたが、これは昼になれば溶けた。

カブトムシはお金で買うものではないし、鈴虫は確かに虫かごで飼ったが秋深くなるともう鳴かない。死んでしまう。秋の虫の類はかえると入れ違いに鳴く。

今いる家ではかえるの声はないが、ある日、秋の虫が鳴いたような気がする…と思うとだんだん鳴いている感じがでてきて、また減ってくると今度は植えてある金木犀が匂いはじめる。
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