私の母の実家で農家の手伝いをすると、今頃ならたけのこをもらった。たけのこは小さいのが高級なんですね。朝掘ったものではありますが、四歳の妹と並べて遜色無い大きなたけのこでした。

で、煮てもらって大鍋にドーンと出てきます。父はこの大鍋主義、好きでなかったようです。銘々がお膳にあるような置き方にしてほしいのです。そこで少し喧嘩した後、たけのこの存在に気づき食べるんです。

私たち子供には、穂先のものを大鍋から探してとってもらうんです。でも、私が太めのところに挑戦し、食べられたので果敢にも一番根元に挑戦しようとしました

「やめろ、無理やから」

ゴリゴリゴリ、ゴリゴリゴリ…

「ほれみろ、無理やに」

たけのこを食べているとき、ゴリゴリバリバリ音がしました。高級料亭ではしないんでしょうけど。

なぜか我が家には子供のころ「ザーサイ（と漢字で書いてある製品）」と「メンマ」がありまして、漬物がわりに食べてました。梅干や、白菜の漬物、キムチ（←私が執着している）が盛ってあるときもありました。みんな好きでしたが

ざーさいのにおいはなんとかならんか

と幼児ながら思っていました。学齢前の幼児ですから漬物を無理に食べなくてもいいし、キムチに至っては制限されました。

アイスクリームなどの冷たいものも制限するもののひとつで父の社員旅行についていった時アイスクリームを買ってもらったらしいです、というか写真が残ってます。

１．アイスの袋を持ってご満悦の私を連れている父
２．父がアイスのフタを開けて「自分が」食べようとしている！
３．アイスをせがむ私
４・フグみたいに膨れている私となぜかニコニコしている父。
５．多分この四枚を撮ってくれていた女性と私、私はまだ機嫌が悪い

つまり、アイスのフタを取るときに、父が「お腹に悪い分」を食べてあげるというので食べられてしまうわけです。私が膨れるほど父は食べてたと見えますね。かといって普通のアイスのフタをまだ開けられなかったのです、開けたらアイスが地面に落ちると。

銭湯へ行くときも乳酸飲料を欲しがりました。となりの銭湯が定休日だと遠く歩いて別のところへ行くので特別に買ってもらえましたが、フタを開けるのは父で、以下同文。

キムチも私と両親で袋の引っ張り合いをしているのです。これは記憶にあります。

アイスは三年生で引っ越してからは近くのスーパーで買って好きに食べていましたが、キムチを好きにできるようになったのは結婚してからです、夫は漬物が嫌いです。

私が小さい頃よく食べたお好み焼きは関西風に予め具は混ぜず、肉を焼いては切り刻み、卵を目玉焼きにして、片方では生地が焼かれていてのせて、キャベツものせて、生地のゆるゆるのをたらして

えい！

とひっくり返して待つことしばし、これが基本。名古屋でも同じ焼き方だと思う。広島焼きより具が少ない、方法は同じ。

私たちは具に肉と卵しかない「豚玉」だったから簡単だけどそばも卵もいかも肉も、おばちゃんたまには失敗したかなあ？

夏にかき氷があったのとなぜかところてん。母はトコロテンを好んで食べました。その頃の私は大嫌いな食べ物でした。今、まんざらでもない。

ある人がひどく体調を壊してお好み焼きが食べたいのに東京のはおいしくない、そうです。病気で味覚が変わることもあるし、東京のお好み焼き屋さんは話八割に聞いてもいいんでないでしょうかね。関西で暮らしてた人なので関西の味が恋しいらしいです。

風邪が長引いて弱っていて、食欲がないのだ。内科の先生は、一日の所要カロリーを、分けて食べていいし、極端に少ない場合、食前の糖の吸収を抑える薬は飲まなくていいとおっしゃる。

で、「プチトマト10個はどうなります?」
　　「野菜とはいえ、カロリーはありますね…」
ないとは言わないけど、先生ってプチトマト知らないのかな?普通のトマトでないのだけど、凄く小さいんだけど。

？？？なまま病院をあとにした。女医さんなら、プチトマトを知らないわけはないし、10個って言うのが本当に少しだということもわかるんだが。カロリーはあるけどさ、80キロカロリーの基礎単位より少ないと思うが…

基礎単位の写真つき食品表はあるので、もう一回尋ねててみてもいいが。糖尿病の専門医でも、いちいちプチトマトまでカロリーを覚えているわけでない、特に高そうなものは頭の中にあると思うが、少ないんだもん。

近所の100円均一で買ったアイスの名前だ。風邪をひいて口に熱を持っているせいか、アイスがとっても美味しい。これはアイスクリームと違って、かき氷の親戚みたいなものだが美味しかった、凄く美味しかった。スライスアイスもちゃんとたべた。

子どものころ、アイスキャンディーを食べていると、途中でどこっと落っこちてしまうので、それは悲しかった。全体の四分の一落ちるんだから悲しくない子供はないんでないか?で、しょっちゅうちゅう悲しい目にあうので自然とカップものを買うようになった。100円で買えるのは文字通りみぞれの氷、これが80円で、いちご味の氷の中にアイスが入ったのが100円。カップものはいろいろあったが。買えるのは二つだけ。

安心を買うと種類は減る、けれど落っことして悲しむことはない。いろいろ買いたければ落っことさないようにかならず手で受けている必要があり、事実それを受け止めて大急ぎで食べたことがある。