声楽関係の本だが嫌な話もあった。

「日本人女性の声はキンキンとしていて、大人らしさがない」

日本人の体格全部を見れば、アジア人の中でも骨は華奢そうだし、最近は背が高くなったけど、華奢なのは変わっていない。日本の女子マラソンランナーは優秀だ（男子がそうでないというのでなく）。トラックのことはよくわからない。で、大柄な選手の中に踏まれそうになりながら走っていく。トップ同士なら互角なのだ。

歌を歌うときはそれを見るファンの立場とは違う。もとが高音域の人は音域を広げたり、音量を加減する練習を常にしているはずだ。常にしている結果欧米とは違う歌い手になる。

作曲家との出会いで（楽譜しか残ってないかもしれないけれど）違ってくるのだ。

ただいまのバラエティー系の人はそういうキンキン声でないと怒られるのかもしれない、仕事を干されるのかもしれない。観客にまでリハーサルで笑う演技をつけるんだそうだ、これはうわさに過ぎないが、はいりが悪い日は笑い袋ならしてるって。

観客は自然にさせていいんでないの?ステージに駆け上ったりしたら困るけど。

赤ん坊のころ、いわゆるおもちゃのピアノの代わりに、電池で動くおもちゃのオルガンを与えられていた。そのころから、エレクトーンを弾く四才から小学校卒業まで、私の耳はディジタルな音を聞くことも、アナログな音を聞くことも、ほとんど等価か、ややディジタルよりになった。

だからVocaloidというものに出会っても拒否感はない。(ただ大騒ぎをするほど初音ミクに傾いているわけでもない。

コンサートでフルオーケストラを聴くとかオペラを聴くことが猛烈に好きな人とは少し違うのかもしれない。ちょっと人間離れしてるって言ったら怒られるだろうな、ミクファンに。